カリグリーン

トマトハウス現在のトマトハウスの様子です。
良い感じに育ってます。花も11段目まで咲いてます。

うどんこ病が、今年も発生しました。うどんこ病
去年、うどんこ病が蔓延して散々な目に遭いました。
今年はその対策として、「植える数を減らして風通しを良くする」ことにしたのですが、残念ながらもくろみ通りにはいかなかったようです。

カリグリーンしかたがないので使います。
カリグリーン、農薬です。
今まで農薬使わずに済んでいたのになぁ、残念です。

カリグリーン粉末さて、カリグリーンは1000倍希釈して使います。
2gをすくい取って、

ペットボトル2リットルのペットボトルに水と一緒に入れます。

スプレーそれを霧吹きに移して、

うどんこ病の葉っぱうどんこ病が出ている葉っぱに、

カリグリーン散布吹きかけます。

カリグリーンは、袋に「環境にやさしい」と明記してある弱めの農薬です。
成分は炭酸水素カリウム。重曹(炭酸水素ナトリウム)の親戚みたいなもので、強アルカリです。
菌はアルカリに弱いので、アルカリ水を吹きかけて殺菌するという仕組みです(アルコール消毒みたいなものでしょうか。。)。
仕組みが簡単なせいか、有機JASでも使えたりします。
当初、農薬以外になんかないかなー、と探していたら、重曹が効き目あるという情報を見つけて、重曹を使おうかと思ったのですが、少し調べると、

  1. 重曹を希釈して使うとうどんこ病に効果あり
  2. でも、希釈した水が乾くと、重曹が結晶化して葉っぱに残って葉っぱに悪影響が。。。
  3. アルカリならいいんだから、よく似た炭酸水素カリウムでもいいんじゃね?
  4. こっちの方がいいわ。製品化して農薬登録しよう

という流れでできたものみたいなので、どうせならきちんと検査されてて、使い方も決まってるカリグリーンを使うことにしました。
まだ使い始めなので、どれだけ効果があるかはよく分かりません。
まあ、放置して酷いことにならなければいいかと思ってます。


苦土欠乏で、そもそも、なぜうどんこ病にかかるのか、ということですが、やっぱり、トマトが弱ってるんじゃないか、と。
以前から葉っぱの色が抜けるのが気になっていたので、一生懸命調べてみました。
苦土(マグネシウム)欠乏のようです。
葉っぱの色が抜けるということは、光合成の量が減ってるわけで、トマトが不健康になりやすいはずです。
とりあえず、今回は苦土を追肥することにしましたが、来年は最初から苦土をちゃんと入れてトマトを少しでも元気にしてやりたいと思います。

葉っぱが凹むもう一つ気になってるのが、葉っぱが凹む現象。
苦土欠乏の影響もあるみたいですが、肥料(窒素)切れ、という話もあって、まだちょっと判断仕切れてません。
苦土を追肥したばっかりなので、ちょっと様子見です。


ハウスのトウモロコシハウスのトウモロコシ。
着々と育ってます。が、どうも貧弱なんですよねぇ。ちょっと灌水しただけで倒伏する。
植え付け前にやった土壌診断結果を見直してみると、カリウムが少ない気がします。
正確に言うと、「石灰と苦土がやたら多くて、カリウムが適正値」、なんですが、石灰と苦土とカリウムは拮抗関係にあって、石灰と苦土が多いとカリウムが効きづらくなるらしいということを最近学んだのです。
カリウムは根肥とも言われていて、根を強くする成分なので、カリウムを追肥して見ようかと検討中です。


先週の出荷作物

  • アイコアイコ
  • ミニトマトの定番です。今年はおいしくできた気がします。

  • ピンキーピンキー
  • ミニトマトなのに、皮が柔らかい。なんとなく桃のような香りがします。

  • イエローアイコイエローアイコ
  • 黄色いアイコ。

  • イエローミミイエローミミ
  • 黄色くて丸いミニトマト。甘みは一番かもしれません。

  • シンディスイートシンディースイート
  • 甘みと酸味のバランスのよい中玉トマト。1番のお気に入りです。

  • シシリアンルージュシシリアンルージュ
  • アイコに似てますが、調理用のトマトです。

  • 麗夏麗夏
  • 実と皮がしっかりした大玉トマト。包丁で切りやすいんですよ。

  • トウモロコシ
  • 終了しました。


今週のおまけ

鳥田んぼに鳥


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カリグリーン への1件のフィードバック

  1. 三郎 のコメント:

    ハウス栽培は一度病気が出てしまうと広がるのも早いと聞きます。カリグリーンは露天でも利用しますが、案外量が多くてハイコストだなと悩みます。アルカリ性というだけではなくて、カリウムそのものの効果も大きいのでお忘れなく。カビそのものの中でカリウムバランスを崩してやる効果がとても大きいのも特徴なのです。カリグリーンはその物の論文も出ています、ご参照ください。殺菌剤にはミミズを根絶やしにするような物もありおっかないのですが、これはかなり安全。ついでに耐性菌ができにくい利点も。 ちなみにボトキラーというのをご存知ですか? 枯草菌(納豆菌のお仲間)の胞子が薬になっています。もちろん農薬登録されています、生物農薬と言うのは、いわゆる薬ではないので、便利。特に多少なりとも隔離環境で使えると言うのでハウスでは路地より確実です。路地でもそうそう効果があるのですが、効果の持続には難あり。うちでは難しいかと。 たまたま通りがかりです。またいずれ。ご安全にどうぞ。

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