休耕地の雑草対策

ブロッコリが終わったのでトラクタで潰しました。
次の作付まで数ヶ月あるので放っておくと雑草だらけになります。
で、今までは雑草が生えてきたらトラクタで耕運して雑草を潰していました。

ですが、最近、雑草を生やしておいたほうが良いのではないか? と思うようになってます。
夏は暑いし、雨が降ればぬかるむし、冬の強風で土が舞うし、と、どうにも気になっていたこともあります。
トラクタで耕運するとロータリーで土を叩いて耕盤を作っているような気がするのもあります。
・・・
良い土とは何か? という問いに対して、物理性、科学性、生物性が優れていること、という答えがあったりします。

  1. 物理性
  2. 土壌が団粒化していること。とも言われますが、サラサラの砂や、べとべとの粘土ではなくて、小さい土の塊が集まって大きな土の塊を作っている状態で、土と土の間に隙間があり、そこに水分や空気を保持できる状態のことです。
    こうなる為には土をくっつける接着剤が必要で、その接着剤は有機物(=堆肥や作目の残渣、雑草)や微生物だったりします。
    土がむき出しのままだと有機物の補充はないし、微生物も少なくなりそうな気がします。

  3. 科学性
  4. 簡単に言えば土の中にある肥料分です。PHという話もありますが、PHはカルシウム、苦土、カリウムの量なので、まあ、肥料分と考えてます。
    これらがバランス良く土に保持されているのが良い土ということです。
    さて、日本は高温多湿です。
    高温なので発酵が促進され土の中の有機物が分解されて、無機質になって流れやすい状態になります。
    雨が良く降るので、土に雨がしみこんで肥料分が流れていきます。
    ちょっと話がずれますが、この「高温多湿」のために日本の土壌は(世界的に見ると)痩せた土壌だそうです。
    もし、土がむき出しのままじゃなくて、草に覆われていたら、雨のしみこむ速度もゆっくりになります。土の温度も押さえられて、過剰な発酵を押さえることができそうです。肥料分も雑草に吸収されていれば、雨で流されることもありません。

  5. 生物性
  6. 土の中には微生物や虫がいて、いろいろな種類がたくさんいた方が良いということです。
    土がむき出しだと、土の中にはいろいろな生物がいるかもしれませんが、土の上に生物が住むのは難しいような気がします。
    雑草があれば、草の陰などにたくさんの虫がいます。
    というか、どう考えても土むき出しより、草に覆われていた方が、生物性は良いに決まってます。

と、つらつら考えて、雑草対策のためにトラクタを入れるのは止めてみることにしました。

そうするとこうなります。
4月まで菜っ葉を作っていた畑ですが、草ぼうぼうです。
このまま草が伸びるとトラクタが入れなくなってしまうので、ちゃんと管理しないといけません。

モアで草刈りしました。
この程度の高さなら作付前にトラクタで数回耕せば草は消えるので、たぶん、問題ないと思います。
モアを買ったからこそできる方法ですね。
まあ、思いつきなので、しばらくやって止めた! ということになるかもしれませんが、何事も経験です。


夏トウモロコシ予定地。
太陽熱養生してみました。

そろそろ定植なので、マルチを剥がしました。
雨が降った翌日。
マルチを張ってなかった通路は土が湿っているのに、マルチを剥がしたところはもう乾燥してます。
太陽熱養生すると凄く乾きやすいんですよね。これが良いことなのか悪いことなのか。
今回は定植なので、そこまで神経質にはなっていないのですが、種蒔きをするときは結構気になります。発芽には湿度が必要なのですよ。


先週の出荷作物

  • トウモロコシ
  • 出荷開始しました

  • ミニトマト
  • 出荷開始しました。今年は甘さが足りない。。。まだ1段目だからか? 水のやり過ぎか? はたまた、元肥を減らしたせいなのか??

  • 玉ねぎ
  • 出荷開始しました。毎年、9月ぐらいまで保管して、出荷するときには傷んでることが多いので早めに出荷始めました。トウモロコシとトマトで手が回らなくなったら中断します。


今週のおまけ

蔵の前で作業してたら威嚇音が聞こえて何かと思ったら蛇でした。
長さ20cmぐらいかな。まだ子供です。


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