雑談

曇り空相変わらずの雨模様でネタが無いので雑談でも書き散らかします。


商売柄、農業関係の情報をネットで見ることはよくあるのですが、「あれ、そうなの?」とか思ったことをいくつか書いてみます。

日本の土壌は痩せている

世界的に見ると日本の土壌は痩せているそうです。
これは日本の気候が高温・多湿であることが原因です。
何も手を入れない森や草地では、当然ながら落ち葉や枯れ草などが蓄積していきます。これらの有機物が分解されて栄養分になりますが、高温の為に分解が早く有機物として残っている割合が少ないということみたいです。
分解されても栄養分があればいいじゃないか、と思いたいところですが、多湿な気候ですから大量の雨が降ってきます。こうすると養分が雨で流されてしまうのです。
こうして土壌が痩せてしまう訳です。

黒ボクはイマイチだった

日本には「黒ボク土」という土壌があって、現在ではとても良いとされてます。
火山灰に有機物が堆積した土壌です。
なにが良いかというと、とにかく軽い。耕運も楽だし、畝立ても楽。作業性がとても高いのです。
しかも土の深いところまで同じように軽いので、ダイコンやニンジンなどの根菜もすくすく育ちます。
しかしながら、土壌中にアルミニウムが大量にあって、アルミニウムが悪さをします。
まず、アルミニウムは植物の根に対して悪影響を及ぼします。そして、栄養素であるリン酸と結びついて、作物への栄養供給を阻害します。
なので、昔は作物のできない「悪い土」と言われてたみたいです。
対策としては、以下の2点。どうやら戦後になって対策が取られ出したみたいです。

  1. 土壌のPH改良
  2. アルミニウムは酸性でイオン化して土中に溶け出して悪さをするので、PHをアルカリ気味にすることによって影響を抑えることが可能です。要するに石灰をたくさん巻け、ってことですね。

  3. リンの大量施肥
  4. リンを少し巻いたぐらいだと効かないので大量に施肥する。

参考:畑の土 i/黒ボク(1)

緑の革命は結構最近の1960年頃

緑の革命というものがあります。
品種改良によって収穫量を大幅にアップさせることが可能になりました。
今までの品種は肥料をやれば大きくなって収穫量も多くなるんだけれども、大きくなりすぎて倒れてしまい、結局収穫できないっていう欠点もあったんです。
だから、肥料をやってもあまり大きくならない、要するに背丈が短い品種を選別していったようです。
で、これ、私の生まれる数年前なんですよね。なんか農業って昔からあるイメージなんですが、結構最近に大きな出来事があったんだなー、と。
ちなみに、こちらの動画もおもしろいですよ。

昭和30年代は野菜を洗剤で洗っていた

元ねたはこちら、とか、こちら
戦後に駐留したGHQも野菜の回虫の多さには驚いたそうです。
当時は人糞を肥料としてつかっていたので、野菜に回虫の卵がついていることが多く、予防のため野菜を洗剤で洗うことが推奨されていました。
当時の厚生省も「野菜や食器は台所用洗剤で洗う」という通達を出したとか。
人糞を使わずに化学肥料だけを使って育てられた野菜は、「清浄野菜」としてプレミアだったそうな。
今、野菜を洗剤で洗ったら笑いものですね。

ということで

現代農業は戦後に大きく変わってるってのが、最近知ったことですね。
1万年近い農業の歴史のなかで、たった70年で劇的に変わってる気がします。
今正しいと思ってるやり方も間違ってるかもしれないし、慣行農法、BLOF理論、有機農法、自然農法、植物工場、などなど、いろいろな農法も試されて、検証されていくんだろうなぁ、と。
農業って古くないんじゃないかな。


シュタインズゲートサボっている時間にシュタインズゲートを見てました。
思ったより面白い。


先週の出荷作物

  • 無し。orz…


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