毎年土壌診断を実施してます。
たまにはちゃんと見てみようかと思って、まとめてみました。
項目 | 単位 | 2012/03/21 | 2015/03/30 | ||
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ハウス | ハウス | 露地 | 新農地 | ||
pH | 5.4 | 6.1 | 6.3 | 5.8 | |
EC | ms/cm | 0.05 | 0.27 | 0.07 | 0.08 |
硝酸態窒素 | mg/100g | 2.1 | 13.1 | 2.3 | 1.4 |
可給態りん酸 | mg/100g | 24.0 | 54.0 | 43.2 | 38.0 |
交換性石灰 | mg/100g | 45.0 | 201.0 | 172.0 | 145.0 |
交換性苦土 | mg/100g | 6.0 | 50.3 | 34.3 | 16.8 |
交換性加里 | mg/100g | 39.0 | 41.5 | 39.3 | 37.6 |
塩基飽和度 | % | 33.8 | 76.0 | 72.0 | 48.0 |
石灰苦土比 | (重量比) | 5.8 | 4.0 | 5.0 | 8.6 |
苦土加里比 | (重量比) | 0.3 | 1.2 | 0.8 | 0.4 |
作る作物によって適正値が異なるので、ざっくりとした話にしかなりませんが、自分なりに分析してみます。
2012年と2015年のハウスの比較
- 交換性石灰と交換性苦土が増加している
- 塩基飽和度が増加している
- まとめ
ありていに言って、2012年の石灰と苦土が少なすぎでした。定期的に苦土石灰をまくことによって改善されて、よかったよかった、ということです。
塩基飽和度というのは、畑の「満腹度」を示すそうです。これが100%になってしまうと畑は栄養分を保持することが出来なくなって、肥料をまいても流れていってしまいます。40%~75%ぐらいが適正のようなので、ちょっと高めな気がします。もともとが低かったので改善されたと考えることもできますが、少々肥料の入れすぎかもしれません。
2012年よりも改善している、と思います。
2015年のハウスと露地の比較
- ハウスの硝酸態窒素が多い
- まとめ
硝酸態窒素というのは、畑に残っている窒素分です。窒素は作物の生長に最も影響のある養分で無くても困りますが、ありすぎても成長を阻害します。要するにメタボです。露地の場合には雨によって肥料分が流されるのですが、ハウスの中は雨が降らないのでなかなか養分が抜けません。少し多いので肥料を少なめにした方がよさそうです。
やはり「ハウスの肥料は控えめに」ということです。
2015年の露地と新農地の比較
- 新農地の苦土が少ない
- まとめ
苦土(マグネシウム)の適正値は20~40ぐらいなので、少ないですね。今まであまり苦土を入れていなかったのかもしれません。
作物を作る際には、苦土を意識したいと思います。
今まで田んぼだったので、畑とは結構違うかな、と思っていましたが、土壌分析の結果を見ればそれほど悪くありません。
田んぼの跡地で野菜を作ると良いものができると言われるので期待したいところです。
現在の土壌分析の結果を見ると畑の状態は良いような気がします。これからも良い作物ができますように。
個人的には「有機物の量」と「微生物の量」を気にしているんですが、家の近くでは分析してくれるところがないのですよね。ちょっと残念。まあ、こういったところは勘と経験で補っていこうと思います。
土壌分析は健康診断と同じ、定点観測がいいですね。最初にくらべて、土が良くなってると思います。 今後はpHをみながら「苦土炭カル」がいいかな、ナス科は苦土を好むから。
○環境・土づくり関連冊子「土壌診断によるバランスのとれた土づくり」 (無料、参考まで)
http://japan-soil.net/BOOKLET/H20_21_22.htm
○土の中の生きもの調査 「ツルグレン法」
http://pedologyjp.sakura.ne.jp/iys2015/archives/1345
有機物は、分析結果の「CEC」でわかります。水を入れてにごりをみたり、いろいろあるみたい。